ブルガリ(BVLGARI)の腕時計「ブルガリブルガリ BB33SS」の歴史についてまとめました。
「ブルガリブルガリ BB33SS」は1982年に登場クォーツムーブメントを搭載した腕時計として発売されたモデルです。
登場から13年後(1995年)のモデルチェンジにてムーブメントが機械式(自動巻き/AUTOMATIC)に変更になりましたが、型番は〝BB33SS〟のままということで、少し混乱してしまうモデルです。
この記事ではBB33SSの変遷を画像つきでご紹介いたします。
※ちなみに、ブルガリにはBB33SS以外にも「型番はそのままでムーブメントが機械式へ」というモデルが存在します。
クォーツのBB33SSは1982~1995年
1982年の登場から13年間のBB33SS クォーツ時代。
その期間中にも、若干デザイン変更が行われています。
【クォーツ時代その1】1982年「BB33SS」登場。初期モデルには文字盤にBVLGARIの表記が無かった
ブルガリブルガリ BB33SSが登場したのは1982年なので今(2018年)から35年以上前。
時計デザイン界の鬼才〝ジェラルド・ジェンタ氏〟がデザインしたブルガリブルガリが初めて登場したのが1977年なので、BB33SSはブルガリブルガリの歴史の中でも古いモデルであることがわかりますね。
BB33SSの話に戻りますが、最初に登場したBB33SSは〝クォーツ式〟で〝BVLGARI〟のロゴが無いシンプルなデザインのものでした。
文字盤にロゴがなくてもBVLGARIダブルロゴのベゼルが十分にブルガリであることを主張しています。
【クォーツ時代その2】文字盤にBVLGARIが追加
最初のBB33SS登場から数年後、文字盤12時方向にBVLGARIの文字が印字されます。
BVLGARIのロゴが印字されたものの、シンプルさは損なわれていないように感じます。
クォーツ時代の変更はここまでで、これ以降は機械式(自動巻き/AUTOMATIC)時代です。
機械式(自動巻き/AUTOMATIC)のBB33SSは1995年~
BB33SSが機械式(自動巻き/AUTOMATIC)に変わったのは1995年のことです。
型番はそのままで自動巻き時計に変わっているので、中古のBB33SSを探している時には少し混乱してしまう方もいるようです。
ちなみに自動巻きに変更されたモデルも、初期は文字盤にBVLGARIの印字が無かったようです。
【自動巻き時代その1】文字盤にAUTOMATICが追加
見分け方は簡単で、文字盤6時方向に〝AUTOMATICの表記〟そしてインデックスの内側が円状に一段凹んでいます。
自動巻きモデルのBVLGARIロゴ無しのものはコチラです。
機械式になったこともあり、少し重厚な雰囲気になっていますね。
【自動巻き時代その2】2006年~文字盤にクルドパリ加工追加、ブレスレットのデザイン変更
機械式(自動巻き/AUTOMATIC)に変わって11年後の2006年、BB33SSのデザインが大きく変更されました。
クルドパリ(パリの爪)仕様の文字盤へ
クル・ド・パリ(クルー・ド・パリ)は装飾方法の名前で、次に紹介する画像の文字盤表面に施されたピラミッド状の凹凸を指します。
クルー・ド・パリは「パリの爪」という意味があるそうで、この加工はブルガリ(BVLGARI)だけではなく、オメガ(OMEGA)やパテックフィリップ(PATEK PHILIPPE)の腕時計など、様々なアイテムに使用されています。
似たような装飾にパヴェ・ド・パリ(パリの石畳)もあり、そちらは正方形が石畳のように並んだような装飾です。
画像参照元:質屋さのや 楽天市場店(楽天リンク)
クルー・ド・パリ仕様の文字盤になったことで、それまでのBB33SSとは印象がことなりドレスウォッチのような雰囲気に変わっています。
インデックスのサイズアップ&分を示すメモリが追加
細かい部分にはなりますが、アラビア・バーインデックスともにサイズが大きくなり、分を示す目盛りも追加されています。
シンプルな文字盤がお好みの方はクォーツ・機械式の初期、ラグジュアリーな文字盤がお好みの方は機械式の後期を選ぶといいかもしれませんね。
ブレスレッドの形状が変更される
1982年の登場より、ブレスレッドのデザイン面での変更は行われていませんでしたが、2006年のモデルチェンジにてブレスレッドも文字盤に合わせたデザインに変更されています。
シンプルなものからラグジュアリー感あるものに変更された印象です。
1982~2006年までのブレスレッド
2006年~生産終了までのブレスレッド
画像参照元:質屋さのや 楽天市場店(楽天リンク)
艶のある中央パーツが華やかな印象を与えていて素敵ですね。
BB33SSの歴史まとめ「クォーツだからといって偽物ではない」
「BB33SS=自動巻き」という思い込みから、クォーツモデルを偽物と思ってしまうかたもいらっしゃるようです。
この記事に書いたようにBB33SSはクォーツウォッチとして登場したモデルなので、クォーツだから偽物ということはありません。
BB33SSの歴史をまとめるとこんな感じです。
■1982~1995年まではクォーツムーブメント
■クォーツ初期モデルには文字盤にBVLGARIの印字が無い
■1995年以降は機械式ムーブメント(自動巻き)
■機械式初期モデルも文字盤にBVLGARIの印字が無い
■2006年以降はクル・ド・パリ仕様の文字盤&ブレスレッド形状が変更&インデックスサイズアップ&分を示す目盛りが追加
BB33SSの購入を検討する際はこの点を踏まえて選んでみるといいかもしれませんね。